
どうも やぐいちです!
最近、芸能人の方でも『がん』にかかる方(発表する方)増えていますよね。
不治の病でなく治る病になっていますし、各種検診で早期に発見されるようになったのも
『がん』の公表が増えている原因かもしれませんね。
実はやぐいちは『がん経験者』です。
所謂ガンサバイバーってやつですね。
中咽頭がんという喉のがんで、去年2回の手術と今年33回の放射線治療をしました。
自分が がん になったら・・・
以前は考えたこともありませんでした。
ただ、自分が がん になってあたまに浮かんだ事が2つあります。
・あと何年生きられるのだろう・・・
・多額であろう治療費はどうしよう・・・
こんな事を思いました。
自らの命のことも考えるのですが、お金のこと、必ず不安になると思います。
家庭がある方は特にそうかもしれません。
もちろん大多数の方が、がん治療にかかるお金なんて知らないと思います。
知らないからこそ、不安になります。
命とお金を天秤にかけたりもします。
でも心配はいりません。この記事を読めば少しはがん治療にかかるお金についての知識が手に入ると思います。
病気の詳細や治療内容については触れませんが、やぐいちの実体験をもとに、がんになってかかるお金や保険の事お話ししようと思います。
万が一のために、少しでも準備や心構えができるよう、自分が直面して分かったことを共有できればと思います。
がん治療 節約のポイント

詳しくは後述しますが一番大事なポイントは
ように単月に収める
これがすごく重要です。
抗がん剤や放射線等で入院(通院)計画が1か月を超える場合は最短月数で抑えるためにスタートを月初めにすると良いと思います。
もちろん切羽詰まっている場合はこの限りではないと思うけど。
十分
がん診断で一時金が出るタイプ(100万円等)
余裕のある方は先進医療特約はあってもいいと思います。
社会保険の人は協会けんぽに依頼する
国民健康保険の人は市役所の国民保険窓口に依頼する
限度額認定証はそれぞれの窓口に電話すれば簡単に依頼できます。
だいたい1週間で届きます。
この3点ですかね。
ここさえ押さえておけば、お金の不安も負担も少ないと思います。
そして難しいかもしれませんが、冷静になる これも大事です。
がん治療費いくらかかる?

まず治療費・・・総額で20万円~30万円くらいになります。
どうでしょう?意外と安くないですか?
もしかしたら何十万何百万とすごくお金がかかるってイメージないですか?やぐいちもがん治療を始める前は不安でした。
もちろん色んな治療法があるので、なかには保険が効かなく何百万とかかる治療法もあります。
ただ今回はあくまでも『日本におけるがんの標準治療』(保険内治療)を行う前提のお話になります。
まず『あなたはがん・・・です!』と診断されるまでに
・通院
・確定診断の為の各種検査(血液検査、CT、PETCT、MRI等)
があります。
実際に入院手術に入る前に
・入院手術前の術前検査
・手術前の予防的な歯科(部位による)
がありますので、そこに対する費用も含めています。
交通費は・・・いいでしょう、それは人によるでしょうし。
治療前にかかる費用
前述したとおり
・通院費
・確定診断の為の検査費用
・手術前の予防的歯科費用(手術で挿管する際に細菌感染を防ぐ等、大事だったりする)
・手術前の各種検査費(三大治療である手術、抗がん剤、放射線治療に対して問題ないからだかどうか調べる)
がかかります。画像診断の検査費用が15,000円~30,000円程しますので、部位にもよりますが総額で50,000円程かかると思います。
ここで押さえておきたいのが、治療計画を主治医と刷り合わせすることです。
お医者さんは日程を空いてる所にどんどん入れてくれますが、患者としてはお金のこともありますので、きちんと考えなくてはいけないと思います。(理由は後述)
がんと分かった時点で、三大治療をどう組み合わせていくのか?
入院前の各検査、入院後の手術等の治療、そして退院までの期間、冷静に確認しましょう。
そして入院前の各種検査~入院手術~退院まで単月に収められる場合は単月に収めるのがベストです。
難しい場合は月初めからスタートがお勧めです。それも難しい場合はせめて入院は月初めからスタートしましょう。
治療費用はいくらかかる?
ここで言う治療費はがん標準治療(保険内治療)を行った場合にかかる費用です。
・入院に伴う診療費
・おむつやタイツ等の備品
・差額ベッド代(無料の場合もあるので病院によります)
・食事費用(1食460円)なので1日3食で1,380円
・手術費
・抗がん剤治療費
・放射線治療費
・入院中の歯科
の合計がおおまかな治療費になりますが、結論からいうと
医療費の自己負担限度額+入院中の歯科+差額ベッド代、食事費用、備品費用になります。
自己負担限度額というのは収入によっても差がありますが、月30万円くらいの収入の人の自己負担限度額は8万円くらいです。


入院で手術のみの治療の場合は短くて1週間、長くても1か月の入院期間になるので、標準報酬額が30万くらいの人が1ヶ月入院すると仮定して
自己負担限度額約8万円+入院中の歯科約1万円+差額ベッド代+食事費用約4万円(1日1,380円により、また毎食食べられたとして)+備品代=約13万~15万円くらいになります。
入院手術前の各種検査~入院手術~退院を全て同月内で収められると、負担が最小限で済みます。(保険治療であれば50万かかろうが100万かかろうが自己負担限度額以上の請求は無い為)
注意点としては自己負担限度額は単月で計算されるので、月を跨いでしまうと総額は思ったより高くなるので気を付けましょう。


僕は2回目の入院の際、9月25日から10月3日と月跨ぎをしてしまったため高くなってしまいました。
単月であれば10万円くらいですんだでしょう。
また、入院を伴う抗がん剤や放射線治療を行う場合はトータルで2か月~になることが多いかと思いますので、25万円以上になるかと思います。
僕は今年4月5月と1回あたり13,500円の放射線治療を平日のみ33日間、計33回行いました。
40万円を超える医療費ですが、自己負担限度額約8万円×2(2か月分)ですみました。
保険の種類について

一番最初でお伝えしたとおり、保険に関しては『掛け捨てのがん保険』があれば十分かと思います。
・入院1日あたり○万円
・通院1日あたり○万円
・手術給付金○万円
等の保証がついた『医療保険』、よく耳にしますし勧められますが、個人的にはいらないと思います。
がんの診断が出たら給付される『掛け捨てのがん保険』を100万円程の保障で加入していれば十分かと思います。先進医療が気になる方はがん保険の付加価値として先進医療の特約を付ければ十分です。
医療保険がいらない理由
理由は、がん治療に対してがん保険で十分であるというのがひとつの理由です。
もうひとつ、健康保険による恩恵で十分な保障があるからです。
僕みたいなサラリーマンは社会保険料が毎月の給与から天引きされます。
金額も決して安くはないです。安くはないお金を払っているのだから、保障をしっかりと理解してその恩恵を最大限頂きましょう。
大きくふたつの保障が役に立ちます。
・『限度額認定証』 保険内治療であれば単月内にかかる医療費は限度額以上になることはない。(がんの標準治療=考えられる最高の治療=保険治療です)
※高額医療費制度というものもある。内容はほぼ一緒。限度額以上の医療費を最初から払わないか、払っても後から戻るかの違い。まあ、がんと分かった時点で限度額認定証を依頼するのがベスト
・傷病手当金制度 過去12か月の平均給与の3分の2が支払われる制度です。治療により長期休暇があっても収入が得られます。(単月毎に請求可能)
請求書はHPからもダウンロード出来ますし、お勤め先からももらえます。
※最大1年6か月

こういった2つの大きな保障があるので医療保険はいらないと思います。
医療費は限度額認定証で最小限に抑え(出来たら単月内で)、
当分のお金はがん保険給付金でまかない、
収入の補てんは傷病手当金を利用する。

これで十分がんと戦えます!
医療保険の保障も魅力的ですが、がん保険とダブルで加入する必要はないと思います。医療保険にかける固定費 月額約3,000円から5,000円がもったいないです。
年間で36,000円~60,000円にもなります。
基本的に掛け捨てのため、どうせ捨てる覚悟があるのであれば投資に回した方がよっぽど合理的です。
また年間でかかる医療保険分を人間ドッグの費用に充てるのもいいですね。健康診断は会社でやるけど人間ドッグはやらない人多いと思います。
人間ドッグは5万円前後で受けれます。
それでも、どうしても医療保険に入りたい方は県民共済が安くておすすめです。
がん保険はいるの?
結論、余裕のある方はあったほうがいいです。
がん治療で考えるなら医療保険と比較した際にはがん保険のほうがいいでしょう。
なぜなら、毎月かかる固定費ががん保険単品のほうが安いからです。
先進医療に関しては、負担が少ないのであれば付加価値としてあってもいいとは思いますが、標準治療=保険治療で十分という考え方もあります。
まとめ

実際に自分ががんになってみて勉強したこと、共有したいことを今回は紹介しました。
がんの治療費は思ったよりかかりません。もちろん安くはないですが・・・
がん保険入っているか、また保障内容をよく確認しましょう。がん保険の診断給付金があれば十分戦えますので。
今入ってる医療保険があるならばもう一度必要かどうか見直しましょう。
がん保険とダブルで払ってるなら、その分を投資にまわすか人間ドッグの費用に充てるのもいいかもしれません。
自分の収入での医療費の限度額、把握しておきましょう。
そして早期発見、とても大事です。
僕の場合は早期発見できたことで助かった部分も多々あります。
病気になったらお金はかかるのはしょうがないです。
でも最小限に抑える方法もあります。知っているのと知らないのでは大違いです。
思わぬ損をする場合もあります。病院は教えてくれないですからね。
僕自身はかかってしまった際に出て行くお金をある程度把握し、必要な保障のみを残すとなると、僕の答えは今回の記事に書いた内容になりました。もちろん医療保険を否定しているわけではありません。
最後にもう一度、がんになってしまったら
・すぐに限度額認定証を依頼する。
・傷病手当金申請書を依頼する。
・がん診断された病院で診断書をもらいがん保険給付金の申請。
・治療計画をきちんと考える。(月跨ぎをしない努力)
僕の体験がみんなの参考になれば嬉しいです。
ではまたっ!
ありがとうございました!!!
引用:協会けんぽ


